2015年6月24日水曜日

ホンダ NSR モデル一覧 NSR50 / 80

NSR50 / 80

NSR50

NSR80



NSR50・NSR80は共に1987年発売。
当時スズキGAGが開拓し、ヤマハYSR50で追従したミニ・レーサーレプリカが脚光を浴びていた。
GAGやYSRはあくまで外見だけレーシングマシンの縮小版というパロディ指向であった。しかしNSR50は本物のマイクロ・レーサーを目指し、走りの面でも妥協を許さずレーサー・NSR500の車体を3/4のサイズダウンモデルとして発売された。7.2PS/10,000rpmのエンジンで50ccでも最高速は90キロを軽く超え、コーナーリング性能もGAGやYSRより格段に優れていた。 そのサイズから俗に関東ではNチビ関西ではエヌゴと呼ばれる。ライバルとして位置づけられたのはヤマハYSR50(後にTZM50R)であり、NSR50は各地で行われていた50ccレース(ミニバイクレース)でその性能を発揮した。
NSR80は50のボアアップ版であり、公道を30km/hの制限なく合法的に走ることができるためのモデルといえる。こちらは俗にNッパチもしくはNはちとも呼ばれる。
NSR50については現在も行われている50ccレース用に根強い要望があることから、レース専用車両のNSR Miniとして販売が続けられていたが2008年をもって販売終了となった。
NSR50は大きく分けて5種類に分類できる。
1987 - 1988年型
デビュー当時のモデルで外見の特徴はチャンバーのサイレンサー部分がまっすぐ伸び(通称:ダウンチャンバー)ホイールは3本スポーク、トップブリッジは鉄製。また、燃料コックに不具合があり早々に部品販売が終了している。また、サスペンションが50と80ではバネレートなどが異なる。
このモデルに装着されていたダウンチャンバーは50ccレースのノーマルクラスでは好評で、後期型に乗るライダーもこのダウンチャンバーを装着する者が多い。しかしサーキットでは膨張室が路面に抵触してしまうことが多く、ハンマーで少し潰してバンク角を稼いでいた。
1989 - 1992年型
外見の特徴はチャンバーのサイレンサー部分がシートカウルに向かって上に伸び(通称:アップチャンバー)アッパーカウルはライト廻りがシャープな形状となった。シートカウルは1987 - 1988年型と共通。燃料コック及びタンクの形状に若干の修正が施されている。サスペンションが強化されコーナリング性能が向上した。
1993 - 1994年型
外見の特徴はホイールが6本スポークとなった。カウル類は1989年~1992年型と同型。エンジンはシリンダーヘッドが設計変更された。しかし3本スポークのほうが強度が高く、50ccのレースでは3本スポークを愛好するライダーが多い。サスペンションやフレームに大きな変更はないが、サイドスタンドスイッチが導入され安全面での配慮がなされている。また、ヘッドライトが常時点灯になった。
1995年型 -
ヤマハから打倒NSRを強く意識し発売されたTZM50Rに対抗するため、大幅なマイナーチェンジ というよりモデルチェンジを行われた公道仕様の最終型である。(通称:95NSR)外見の特徴としてはアッパーカウルとアンダーカウル、タンクの形状は1989年型以降と同じであるが、シートカウルが兄貴分のNSR250Rに似たテールエンドが跳ね上がったタイプとなり、(当時の現行モデルであるMC28型よりもMC21型に似ている。)素材も変更され一体成形となった。フレームも一新され、ステアリングヘッドアングルの変更、剛性の向上が図られシートカウルの固定にはスペシャルスクリューが用いられている(これ以前はメインキーで着脱)。スイングアームも変更が施され、左右非対称の形状から左右対称の形状となり、軸受けもベアリングに変更された(94年まではゴムブッシュ)。点火方式も変更され、ACジェネレーターも専用のものが付く。クラッチ回りも新設計になり それまでの年式のものとはまったく違った特性になった。また、動力性能の向上に伴いラジエータも大型のものとなった。足回りについてもまったく別物となり、フロントフォークの設計変更、トップブリッジも新設計のアルミ製、リアサスペンションもイニシャル調整ができるものとなり、シフトペダルもリンク式のものとなった。この95NSRのノーマルリアサスペンションが扱いやすく好評で初心者はもとよりエキスパートライダーもサスペンションのセッティングに困った時などに使用する者が多い。
しかし50ccレースで使用する場合にはこの新設計の電気系は不評で、1994年型以前若しくはMBX80のものを使用するのが一般的(後にはNSRミニ=NSR80のものを使用するユーザーが多かった。NSR80とMBX80は互換あり)。また、リンク式のシフトペダルは転倒時にはすぐ破損してしまうことから、取り外すライダーが多かった。
公道仕様のNSR50は、同時期のホンダワークスNSR500のカラーリングに似たものが施されていた。

「出典:ウィキペディア」

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